家族のために使うお酢
家族の味わいの好みに合わせてこれまでは化学調味料で味付けをしていたものの、主人の健康診断でのイエローカードや子供たちの食育を考えて、調味料から見直しをする事にしました。化学調味料を使えば何でも料理はおいしくなりますし、甘みも含まれていたりして便利ですが、健康面や配合されているものを考えても、自然の旨味を活用するのが賢いと考えたのです。そこでかつお節を使い、一からかつおだしを作ることにしました。
だしは手軽にできるものへ
水を鍋に入れたら沸騰をさせて、加熱をとめてたっぷりのかつお節を投入し、静かに鍋の底へ沈んだらほんの2分ほどおきます。清潔な布巾をざるの上へ敷き、その下にボウルを置いてこしたら、あっという間に一番だしの完成です。この時のポイントはギュッとかつお節を絞ってしまわないこと、母から伝授されたこのコツは大事で、もったいないと思ってもえぐみが出るので、静かにこすようにします。かつおとこんぶの万能だしは味わいも風味もとても上品で、一番最初の品の良いおいしさは何の和食にもピッタリです。普段の味付けが通販で便利な万能調味料を使い、さらにしょうゆやソースなど味を濃くする我が家ですが、まずははまぐりのお吸い物を夕食の一品に出してみました。味が薄いと言われるかと思ったら、かつおの風味が良いと大好評だったので、これはいけると他のレシピにも挑戦です。お吸い物はスーパーではまぐりを購入したので、下処理として塩水で2時間塩抜きをして、貝同士を軽く合わせるように水洗いをします。鍋に分量の水とだしを入れて火にかけ、アクが出てきたらお玉ですくい、少しだけしょうゆを加えたら完成です。味わいはとても上品ですが、市販の化学調味料を使わないかつお節を活かした味わいは、何とも言い難いおいしさでした。家族もかつお節という天然素材を使用したおいしさに目覚めて、今では我が家の定番ですし、もう化学調味料を使ってはいません。野菜の煮びたしや青い葉物野菜のおひたしにも、今では大活躍をしています。